聖シモン 聖ユダ使徒 聖人の記念日
1世紀
シモンは、イエス・キリストの12人の弟子であり、シモン・ペトロと区別するために、熱心党というグループに属していたことから「熱心党のシモン」Σιμων ὁ Ζηλωτηςと呼ばれている。彼は、カナン人(καναναιος)であり、使徒のなかでも特に信仰が深く、モーセの律法を厳格に守っていた。
ユダは、イエスを裏切ったイスカリオテのユダと区別するために「タデオと呼ばれるユダ」といわれる。彼は、新約聖書によると小ヤコブの兄弟であると記され、キリストの親類とされている。彼はキリストの昇天後、ユダヤ、シリア、小アジアなどで宣教したといわれ、64年ごろに小アジアの諸教会に書簡『ユダの手紙』を書き、信者たちが誤った教えに陥らないように警告し、祈り、神の愛にとどまるよう教えている(参照 ユダの手紙4.8)。
のちの伝承によれば、シモンとユダはペルシャで宣教し、そこで殉教したといわれている。