ソバニイルカラ

小さなカトリック信徒のブログ

「美しい子よ、さあ、立って出ておいで。」

雅歌2・8‐14

恋しい人の声が聞こえます。

山を越え、丘を飛んでやってきます。

恋しい人はかもしかのよう

若い雄鹿のようです。

ごらんなさい、もう家の外に立って

窓からうかがい

格子の外からのぞいています。

恋しい人は言います。

「恋人よ美しい人よさあ立って出ておいで

ごらん冬は去り、雨の季節は終わった。

花は地に咲きいで、小鳥の歌う時がきた。

この里にも山鳩の声が聞こえる。

いちじくの実は熟し、ぶどうの花は香る。

恋人よ美しい人よ、さあ立って出ておいで。

岩の割け目、崖の穴にひそむわたしの鳩よ

姿を見せ、声を聞かせておくれ。

お前の声は快く、お前の姿は愛らしい。」